風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『きいろいゾウ』 西加奈子

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田舎に暮らす夫婦、お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う
仲良い夫婦、地元の人々や動物の声で賑やかな日々だけど
二人にはそれぞれ秘めた過去があった・・。

夫婦に限らず人が相手のことを思い
相手の心を憂い悲しむ
共に生きるとは全てを受け入れる気持ちから
関係は深まるのかもしれないですね。

相手には触れられたくない過去や出会いは消せないし
それがないと自分ではないことって誰しもがありますよね。

心が日常で凹んだり壊れないのは
多くの世界を持ってる人が強いんじゃないかと
私は思ってるんですが
その世界の一つが夫婦だったり
趣味だったり、仕事だったり
家族だったり、時代だったりするんですよね。

そんなことを信じてる自分が共感した言葉がありました。
本文で大事なキーワードとなるんですが・・。
それは・・。
「わたしは眠ります
それがそこにあることを、知っているから
わたしは、安心して眠ります
それがそこにあることを、知っていたから」

そこに必ずあるものが
心を落ち着かせる。
大事な心のベース。
それが心に強固に築かれたならば
人はきっと強くて優しくもなれるんじゃないかな。