セクシーでエロティックでマニアックな短編が続きますが
そんな秘め事って日常とはまた違う
個人的な嗜好が極まりつつも暮らす
そんなもんですよね。
私はノーマル(たぶん自分ではそう思ってる)な嗜好ですが
この短編に出てくるような
嗜好が分からないでもないな
マイノリティな人が存在してて
それを密かに謳歌してるって想像に容易いですよね。
人の満足てどこにあるのか?
欲望が達成されることならば
欲望とは限りない貪欲なもの
それを抱えて悩み苦しみながら
社会やしがらみと折り合いを付けながらも
箍を超えないように日常を楽しむ
そんな人の悲哀がきっちりと描かれてて
人生の真理でもありますよね。
やっぱ性って根源的なもんなんだなぁー
だからこの物語が支持され賞をとるに至ったんじゃないだろうか?
虚構であれ何であれ
想像は世界やモラルを超えて人を翻弄するものですよね。
ちなみに
『自縄自縛の私』は「女による女のためのR-18文学賞」の第7回大賞受賞作。