伊坂幸太郎の同名小説を、瑛太、松田龍平で映画化。
“広辞苑を1冊強奪する“という計画をもちかけられたこの話
これには伏線がありまくり・・・。
原作はすでに読んだんですが
ガッカリさせずに巧く撮ってるなぁ~ってのがファーストインプレッション。
伏線が交差する部分がこの作品の命なんで
後から腑に落ちる河崎の河の字や
広辞苑と広辞林の間違い、本棚の教科書など
あぁーそう言えば、そうだよなって閃きって感動に似た
ある衝撃ってある。
テクニックもですが本題はもっと巧み
残酷な現実と不都合な事実
何とかしたい感情と青春の葛藤は
まさに刹那ゆえの光ってありますもんね。
椎名(主人公)がボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら
ダンボールを畳んでたあの時に
運命は決まってたんだ。
そう、神様だもんね。
ラストも続きを想像させる終わり方だけど
ディランの歌じゃないけどさ
「・・・その答えは、風に吹かれて、誰にもつかめない・・・」
レトリックが効いたすばらしい作品。