風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『横道世之介』 吉田修一

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進学のため上京した横道世之介18歳。
隙だらけの男でありながら
人の心にいつまでも残る男の青春の日々。

読書後も温かい気持ちが残り
自分の学生時代の同級生の一人のような感覚って不思議。
それぐらい自然に心地よく書かれてるんですよねこの作品

読みながら自分の大学時代の日々を思い出してたなぁ~
青春って呼ばれる時の中では
それを全く意識してないものですが
無駄に思える日々での人との関わりだったり
取り組んだ何かって
今も脈々と生きてる
それが最も育まれ成長し、また影響を与え合う関係と時間は
二度と戻らないく眩しいぐらいの光を放つ。

そんな時間を共有した者同志が持つ磁力
懐かしく切なく温かい
世之介に会いたい
なかなかの傑作。