房総で動物たちに囲まれて暮らす日々を綴った
週間文春に2004年~2005年に掲載されたエッセイ集。
前からの持論エッセイ面白ければ作品が面白いの
逆を試してみようと村山由佳さんの作品を読んだことないので
まず、エッセイから試しに読んでみました。
最初の10ページぐらいは・・
実は後悔してたんですよね。
よくあるTV番組みたいに悠々自適なセレブの田舎暮らしかよと・・。
ところが読み進めて行くと印象が変わりました。
田舎で半自給自足って・・いろいろあるんだねって
動物が襲われて死んだり
雨不足で田を干上がるとか
自然って癒し包まれるだけじゃなく
牙を剥き猛威を振るうことってあるもんなぁ。
生き物もそう
育てる馬との一時別れとなり
旅立つ姿にある厳しさととか・・
自然と向き合うと
人とも向き合うことになりますよね。
本文にあった言葉ですが・・。
「・・・私たちは誰しも、異質な存在にからきし弱い。
たとえば何か別の真情を持って生きてる他者に出会うと
あの人は変わってるから、などというふううに自分とは切り離して考えることで
既存の価値観を必死で守ろうとする。
それだけならまだしも、これまで信じてきた常識を壊されたくないがために
相手を攻撃したり排除してあり見下したりすることも多い・・・」
そうなんだよなぁ
前例なく遭遇する事と感情
そして理性的な理解とは掛け離れた心。
処方箋は自然との暮らしにありそうです。
村山由佳さんの作品を今度は読んでみようかな。