風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『悪の教典 上/下』 貴志祐介

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タイトルからイメージ出来るままの
教師の仮面をかぶったモンスター蓮見聖司が殺しまくるサイコホラー作品。

この分厚い分量に最初引きましたが
そんな長くは感じないくらいの本で
何故感じないのか?って言うと
次々と息つく暇もなく事件を繰り返す下衆なクズっぷりと
有能な教師の仮面ってのがわかり易いくて
エンターテイメントとして飽きさせないんですよね。

生徒を教師が問答無用で理由なくぶっ殺すってのが
エンターテイメントなのか?ってお堅い思考だと読めませんからね。
そんなことは置いておいくとして・・

自己中な思考を突き詰めると
自分以外は皆道具であり利益なくしては邪魔者ってなると後は手法。
ショットガンや放火、その進行具合が獲物を獲るハンター
最後まで悪を貫く姿が見事でありもする。

考え方を間違うと
ダークヒーローって考えが現実にもあるそうですが
身震いするような人の狂気と悪の本能ってあるのかもしれない。

自らを律し、法律と善意、モラルない人が存在するならば
生きるためではなく快楽の為に
人を殺すって闇を持った人が多く現れるかもしれない。