風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『爆笑問題のニッポンの教養 ヒトはなぜ死ぬのか? 生化学 (爆笑問題のニッポンの教養 5)』太田 光 、田中 裕二 、 田沼 靖一

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爆笑問題の二人が日本の最先端の研究室を訪問するNHKTV番組のノベライズ版。

今回のテーマはヒトはなぜ死ぬのか?

人体60兆個の細胞の200分の1が日々死んでいるそうですね。
もし細胞が死ななければ不老不死なのか?
そもそもなぜ死ぬ仕組みがあるのか?
私も疑問だったんですがー。

訪れた研究室で
生物学素人の爆笑問題二人の話が素人視点でわかり易かったり
太田の哲学的視点や田中さんの突っ込みと
砕けた会話の中で”死”という重いものが
居酒屋で話すように等身大で気軽に会話に参加してるようなラフさでした。

しかしながらここのメインであるポイントについて印象的だったのが

現代まで生き残った生物ってものは進化して生き残ったってこと
その進化するために採った戦略についてで
「環境が変わっていきますから、その中で生き延びるためにはどうすかと言えば
いろんな組み合わせをバラエティとして作っておいて
その中から選んでいくわけですね。
そういう戦略を採った生物が今も生き残っていて、繁栄してるんです。
その戦略のために、死というものが、遺伝子として組み込まれたカラクリがここにあるんだと思いますね」

ーと仰ってました。
確かに、1倍体でランダムな配合がないと入れ替わりもなく変化も進化もないのかな?
生物の進化と人の成長って似てるのかも。
いろんな出会いや別れを繰り返しながら
人は変異の中で何かを掴み進化する。

生物は長い歴史の中でこのようなシステムを構築して生き残った。
不老不死はないと言われてましたが
環境の変化や進化のために次に繋がるバトンを渡す
人って遺伝子を受け渡す船みたいなものですね。

興味深いなぁー
生物のシステムって・・。