風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『7月24日通りのクリスマス』は弾けないラブコメ・・。

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次々と映画化される吉田修一原作で
監督は『電車男』の村上正典
これはきっと面白いだろうと期待して観たラブコメ

ヒロインは恋に縁もなく
妄想癖のあるドンクサイ設定
その役を中谷美紀がやってて
うーん・・?綺麗だし頭良さそうだからイメージが合わないしー
脇役の上野樹里の方が合ってる気もするなぁ・・。

お相手は憧れの先輩・聡史(大沢たかお)で
近々開かれるOB会に出席する東京で成功を収めているデザイナー。
よくある日本のラブコメは男が肝心なところでフラフラとして冴えなかったり
誤解を生むことをするんですよね・・。
やはりそんな展開でー

ハリウッドのラブコメはキュートで笑いありワクワクありで
メグライアンあたりが面白く纏まるのに
この作品だけじゃなくて日本のラブコメとは
何故こんなに違うのだろうかなー?
ちょっとユーモアと盛り上がりに欠けるような・・。

舞台は妄想のリスボンと現実の長崎なんですが
港を背後に山に囲まれた風景は
どこか呉に似てて情緒溢れていい感じだったけども・・

そこらを総合すると
役者も舞台も話しも悪くないのに今一歩の作品なんですよね。

そんなこの作品の事を考えた時に印象的だった言葉
ライトアップのデザイナーである彼がこう言います。
「・・・光の当て方によって対象が輝くと・・・」

そうなんだよなぁー
この妄想癖のあるヒロインも違う角度から光を当てると・・・
純で真っ直ぐ夢と自分に誠実。

この作品もそんな光の当て方をすると・・
不思議と輝きが見えて来ました。
そんな見方しないと楽しめません。
光の当て方って大事だな・・。