風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『「思考」を育てる100の講義』 森 博嗣 タイトルだけでもヒントになりそうー

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SF作家であり工学博士の森 博嗣(もり ひろし)さんの
『「思考」を育てる100の講義』はタイトルだけでもヒントになりそうー。
内容は簡単なエッセイ風で
視点が面白く意外に面白いツボの時もあるんですよね。

昔読んだ、五木寛之さんの「生きるヒント」を思い出すな
それの理系テイストが濃い版とでも表現すればわかり易いかな?
いや、余計分からないかな・・?

そんな中、100の講義の中で最も印象的だったのが・・
「チャレンジに共通している。やり始めるまえが、最も道が険しく見えるのだ」
とか「マラソン走らないキツイだろうと言ってくるのは走らない人」ってのが
腑に落ちたましたね。
人の思考の真理ってものは
単純な共通項があるもの
まるで数学の公式みたいに
シンプルで整理すると分かりやすいものなのかもね?

ちょっとクスっとするツボと思考のヒントって
案外面白いし自分の思考を広げてくれる
頭のストレッチとなりますねぇ~




参考に・・
タイトルだけでも面白いので掲載しますー。

■未来を考え、現在に生きる「人生論」

1、明日死ぬと思って行動し、永遠に生きられると思って考える。
2、競争社会だというけれど、まずスタート地点が同じではない。
3、競泳なのか高飛び込みなのか、プールから上がったときにわかる?
4、歩き始めるまえが、一番疲れている
5、若者は基本的に有利だ。時間という財産を持っている。
6、ときどき、自分は何を作り出しているか、考えてみよう。
7、食べやすい、というのは料理に対する褒め言葉なのか?
8、芸術家というのは、過去の仕事に価値が生じる職業だ。
9、なにかの記念のイベントで仕事が来ることが多いのだが、いかがか。
10、厭きられるか、期待はずれか、いずれかになる。
11、死に物狂いで頑張ろうというとき、大事なことは「引き際」である。
12、得意不得意というのは、他者との関係で決まるものである。
13、よく燃えるものは、早く消える。くすぶっているものは、長く燃えている。

■思考の盲点をつくらない「知識」論

14、知識が災いすることは、知識が幸いを招くのとほぼ同じくらいの頻度。
15、水が何でできているかを知っていることは、やはり重要だと思う。
16、自慢ではないが、僕くらい非常に忘れっぽい人間はあまりいない。
17、「演繹」という言葉は、何故あまり使われないのだろうか。
18、逆方向から考えても、論理的に導かれたものは同じになる。
19、今や、理由のないものが新しい。
20、意味を求めることの無意味さをときどき考えよう。
21、組み合わせると別物になる、という例は非常に多い。
22、上手くいかないときには、必ず理由がある。それが現実というものだ。
23、遂行というのは、失敗のリカバリィの連続、その積み重ねである。
24、「くよくよしないで頑張ろう」というのは消極的な姿勢である。
25、情報と広告は違うものか?
26、マスコミは、大きな社会的ムーブメントの切っ掛けになる夢を追っている。
27、最初に仕掛けた人は、「仕掛けよう」とさえ思っていない。
28、人口よりも自然を観察するほうが、オリジナルが得られる。

■なまった理性を研ぎすます「感情」論

29、はっきりしない人間になろう。
30、他人の感情的評価に影響されることで、大勢が自由を失っている。
31、感情的になるな、というのではなく、感情で観察を遮断するな、である。
32、好きか嫌いで選択できる時代では、嫌いになることで避けられる。
33、「心に響く」ことがそんなに大事だったら、もっと響きやすい心を持ったら。
34、世の中に人が大好きなのは、「確認作業」である。
35、日本は大丈夫だ、と書いたら、悲しいと書いてきた人がいた。
36、スタッドレス・タイヤを信じてしまえる人は怖い。
37、どうして年寄りになると風景が綺麗なことが嬉しいのだろう。
38、若いときには、何故こんな簡単なことがわからないのだ、と腹が立った。
39、自信をみなぎらせる技術者は信頼できない。
40、春は暖かさが楽しく、秋は涼しさが嬉しい。
41、偽善はいくらでも美しく見せられるが、優しさは飾ることができない。

■疑問から本質に近づく「表現」論

42、「自己表現」って何だ?それ以外にどんな表現があるというのか?
43、たとえば、今一番欲しいものは、三トンくらいの土である。
44、「早く死なせてあげたい」という言葉が問題発言になるほど狂っている。
45、「命の問題だ」といのは、「多額の金の問題だ」という意味らしい。
46、なにか不満をいうとき、ついでに小さい方も言ってしまうのがいけない。
47、「知った顔」も「知らない顔」もいけないのだったら、どうすれば良い?
48、やればできる、という台詞は、言えば言える。
49、なにごとも経験、というが、経験は効率が悪すぎる。
50、◯◯を眺めて一杯、という表現が多いが、飲まないと楽しさがわからない?
51、「充分な説明がない」とは、ただ「反論の糸口が欲しい」という意味である。
52、「私、馬鹿だから、わからない」と言う人が馬鹿である。
53、お前の話だ、と直接言われると、腹が立ってします。
54、「馬鹿に金棒」という諺がないのは、たぶん普通のことすぎるからだろう。
55、「それは成功したから言えることであって」って、当たり前でしょう。
56、今、本を書くなら、「持ち上げる力」とか「握る力」が洒落ている。
57、文法的に間違っていても、それが正しいことは多い。
58、やば、やばすぎ、すご、すごすぎ、など、好きすぎる。
59、そのうち、「今から息を吸います」とネットで呟くようになる。
60、嘘をつくには思考力が必要である。
61、匙加減というのは、妥協のことではなく、スパイシィさを求めることだ。

■客観的思考を手にする「社会」論

62、謎の多い世の中だが、謎は多い方が面白い。
63、当たり前だが、原発よりも怖いものが沢山ある。
64、「集中豪雨」について、いつも僕が思い出すこと。
65、出版界は、この頃かなり刹那的になってきた。
66、水着の少女を本の表紙にするのをやめたらどうか。
67、猫派と犬派に分かれているように認識されているのがおかしい。
68、システムが不変であるという立場の人に、システムが悪いと指摘しても無駄か。
69、こっくりさんを初めて知ったときは、正直、凄いと思った。
70、人間もETCにしてほしい。
71、民主主義というが、民主は主義ではないだろう。
72、「政治に関心を持て」と命令形で言うほどのことではない気がする。
73、小説を読むことが趣味だ、と言えるほど、文芸はマイナになった気がする。
74、日曜コックという言葉がないのは何故なのか。
75、なにかというと印刷物を作りたがる。親睦会とかと同じなのか。
76、組織の寿命の方が短いことを、ときどき忘れがちである。
77、法律というものの成立ちが、僕にはよくわからない。
78、つい最近、公の補助金をもらった。もっと使い道があるのでは?
79、躾が、個性を奪うことはない。
80、いつから体罰はいけないことになったのか、なんとなくだろうか?
81、自由を教えるにはまず、支配すれば良い。
82、ニュートラルであれ。
83、平和な社会が、ほんの偶然で、ほんの一時のことだ、という感覚はある。

■思考に「遊び」をつくる森教授の視界

84、仕事をしないことがいかに健康的か。
85、森博嗣は丸くなったのか?
86、思想家なんて呼ばれるようになったのだが、何のことだろうか?
87、インド的だとよく言われるけど、インドのこをとよく知らない。
88、最近、試験や問題集に著作が使われている。もっと使えるものがあるのでは?
89、森博嗣が映像化されない理由がわからない人が多い。
90、子供の頃はNHKばかり見ていた。
91、僕がコーヒーを毎日飲んでいることについて。
92、最近、僕はキャッシュレスになった。
93、僕が蒸気機関車を作ることに対して、僕の思っていること。
94、キャタピラのついたものが欲しいこの頃。
95、子供の頃、ロケットエンジンが作りたかった。
96、給料というのは、お小遣い感覚だった。
97、ひやしっちゅうか、ひやしちゃうか、ひやかしっちゃうか、ひやかしちゅうか?
98、子供のときには、会計という職務の大切さがわからなかった。
99、「台頭する妻たち」という本が書けそうな気がする。
100、この世でもっとも難解な文章は、税務署から来る封筒に入っている。