風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』

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航行中に嵐に巻き込まれた少年が、トラと一艘の救命ボートに乗り
227日のサバイバル生活を送るが・・。

漂流と言うと限られたシチュエーション。
それもタイトルそのままなのか・・?とあまり期待せず観たんですが
意外にも素敵な作品で観た人の視点で多彩な感想を持てる奥深さもあり

なかなかの作品でしたね。

まず、映像が異次元で印象的。
トビウオが空を舞う映像に圧巻し
光が溢れる海から鯨が飛び出してくるシーン
島に流れ着きミーアキャットの群れ
嵐ですら見事な映像美だったなぁー

映像に引き込まれ話にもいつしか心を奪われてました。
この話も現実にあった事件をモチーフにしてる??

それは・・1884年“ミニョネット号事件”。

イギリスからオーストラリアに向けて航海中のミニョネット号が難破し
乗組員4人は救命ボートで脱出。漂流20日目、衰弱した最年少17歳の乗組員が殺害され
他の3人の食料となった。生き残った3人は後日、裁判にかけられたが
何と殺された少年の名前はリチャード・パーカーだった。(公式サイトより)

何とも恐ろしい話を彷彿としながらも・・
人の生き死に対する罪と罰
人のエゴとモラル。
神と人間。
・・考え出すといろいろと視点が出てくる作品ですね。

道徳の教材にもいいかもなぁ~

ラストのトラとの別れに涙する男がすべてを物語ってましたね。
諦めない生き方の先にあるものは何か?
今を見つめる視点に答えはありそうですね。
記憶に残る作品。