ニューヨーク郊外に豪邸を構える富豪ジェイ・ギャツビーの
栄光の日々と挫折を隣人の青年の視点で語らせることでより克明で冷静に描く
F・スコット・フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャツビー』も
素晴らしい作品でアメリカ近代文学の名作じゃないかな
好きな作品の一つでその分、映像化は心配でしたが
こちらも素晴らしい出来。
オープニングの美しいカーテンの舞う部屋は原作のイメージ通りだったし
あの贅を尽くしたパーティーと手に出来ないものに心酔し
溺れ沈む心の落ちる落差の明暗。
ロバート・レッドフォードがジェイ・ギャツビーを演じた版も観たけど
レオナルド・ディカプリオの版の方が良かった。
話も嘗ての古きアメリカが光り輝いた時代から
次第に落ちてく様が繰り返す歴史
現代アメリカや日本にも当て嵌まるんじゃないだろうか。
近代の普遍的にも思える経済の波の繰り返し
一喜一憂する人々とブルジョワの桁を超えた日常
だけども大事なものを失った空白は金じゃ埋まらないんですよね。
その先にあるのか分からないけど
喪失と無の空間に安らぎはあるのか?
アメリカ近代文学の名作に負けてない映画。
公式HP
http://www.gatsbymovie.jp/