『卍(まんじ)』原作は谷崎潤一郎の同名小説。
何度も映画化されてるますが
今回観たのは1998年の服部光則監督で坂上香織と真弓倫子の主演で映画。
清楚な人妻・園子と自由奔放な娘・光子と出会い
同性愛関係に嵌まり込んで行く・・。
情緒あるエロスってものは
ある形式の中にあるのかも知れないですね。
今回みたいな禁断の性に嵌り
落ちてく快楽ってものは
甘美であって官能的ですよね。
しかしその先ってものは
この二人からすると、危ういんですよね
それがまた刹那でいいのかも知れないですけど・・。
どうしても映像が先行して
文学的な情緒ってよりも衝撃的な部分先行になっちゃうよね。
どっち着かずな気もしますが
心理的な描写が多い内容を映像化するのは難しいかな
美しいだけじゃ駄目ですもんね。
いい点は昔の淫靡な空気はよく出てたね。
やっぱ文字じゃないと心の空間と変遷は伝え難いかも・・。