一見平凡に見えるレスターは不動産ブローカーの妻キャロリンと高校生の娘ジェーンで暮らす。
会社からの突然のリストラ勧告、キャロリンは商売敵と情事、娘とも不協和音ののちに・・・。
第72回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞の5部門で受賞
どんな感動作品かと思ったら・・。
アメリカに生きることの辛さ
人の心の闇をアイロニーを効かせて描かれてて
友人の家族や取り巻く登場人物全てにおいて
誰も幸せそうじゃないんですよね。
だけども経済的には裕福であり
そこそこの申し分のない地位もある
だけどもそれぞれの心を満せないのはなぜなんだろうか?
きっと、もっともっと上へ上へと多くを望む社会であり
個人もその文化の中で
そんな自分を自己否定して奮起し
戦い勝ち上がることが全て
家庭ではよき夫とよき妻を装い
認められることを最大の価値としているが
実は空白な心に疲弊しきった姿
それが現代アメリカ人の喝采を浴びたのかも知れないですね。
昨今の日本もそっくりな構造ってあるような気するな。
人はそんなに強くないし
弱い部分を誰かと分かち合いたい
詰まらないと思ってる夫や妻であっても・・。