風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『とんび』 重松清  形に見えない”愛”ってものの存在がはっきりと分かる。

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広島県備後市(架空)でヤスは妻・美佐子とアキラと共に
幸せな日々を過ごしていたが美佐子が事故死してしまい・・・。

あの堀江貴文さんが著書の中で最も感動し泣いたと書いてた本が気になってて
『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』 堀江 貴文
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/62542662.html

毎週観てるTVドラマ「流星ワゴン」と同じ原作者の重松さんの作品が読みたくなり
『とんび』を手に取ってみました。

結論から言うとー
泣きましたねぇ
何回も目頭が熱くなるシーンがあり
”じーん”と心に沁みるのなんの・・。

読みながらー
自分の中でも
子供目線や親目線の両方を行き来しつつも

両方の相手の幸せを感じ気遣うが為に
つい余計なこともしてしまう事もあったり
過剰な期待を抱き
些事にも心が落ち着かない日々だったり

そんな特別じゃないシーンの重なりなんですが
日常にある幸せってものを意識せざるを得ない
多くの絆の数々
時に親子の絆だったり
夫婦の絆や人の絆の数々・・
形に見えない”愛”ってものの存在がはっきりと分かる。
それに気付く時
自然に心を揺さぶられました。

読書後も心地よく
人の世に生きることの”善”なるものを信じてみたくなる
そんな素敵な本でした。