
ソマリア沖で海賊が襲撃。
2009年に起ったソマリア、人質事件の実話に基づく作品。
最近、事実に基づいて作られた作品が多いけど
この作品の現実感は半端なくて
重苦しい空気と激しい波に揺られての上下に
自分も船酔いしそうな感覚
これって映像のリアルさだけで留めることなく
人の心の描写が役者や絵によって
上手く表現されて伝わるからでしょうね。
なんたってリチャード・フィリップス船長を演じる
オスカー俳優トム・ハンクスの演技はさすが
心の奥にある怒りの塊を抱え沸々とした感じや
希望の次にやって来る絶望も伝わるなぁー
そして物語の中でコンテナ船「マースク・アラバマ」号は
アデン湾からモンバサに向って航行していたんですが
ソマリア沖のこの海域には今、現在も世界の軍隊が警備してる中
まだ海賊被害があると報告されてるニュースの記事を読みました。
人質事件って先日もイスラム国による
身代金要求事件もありましたよね。
海では海賊、陸ではテロリストが
世界の非難の中でも無法な振る舞いをしつつも存在し続ける現実。
作品中でも海賊のリーダーがビジネスだと言ってるんですが
結局、金や食料の乏しい人々を強引な理屈を付けて人を集め
銃を人に向け高額な金を奪いやすい所から奪うってことなんでしょうね。
この根本的な背景を一掃しないと
解決出来ないのかな?と現状に無力さを感じることもあります。
この映画では
アメリカの救出プロ軍団の仕事の見事さ
能書きばかりの夢想団体が言う救出とはまた違う
現実と言うもののはっきりとした差
そこにも突き付けられた現実が迫って来る作品。