風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『恋歌』 朝井 まかて 激動な幕末に凛とした生き方

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主人公、中島歌子は樋口一葉の歌の師匠であり
幕末には天狗党の林忠左衛門に嫁いで水戸へ
歌子は夫と引き離され、自らも投獄された過去を持つー
明治の世に歌塾「萩の舎」を主宰。

本屋が選ぶ時代小説大賞2013を受賞
2014年第150回直木賞を受賞作品。

全く知らなかった中島歌子さん
読み進めていくうちに

素敵な歌に込められた人生を垣間見た時
新たな感動を感じるものですね

この人を大河でやってもいいんじゃないかな?ってほど
ドラスティックな人生
尊皇攘夷天狗党が弾圧される中で
歌子は夫への想いと自らも投獄される。

この逢えない時を過ごし
胸に秘めていた心の叫びを
歌で表現されたのでしょうね。

だから歌に重みと厚みがある
人生の振幅の広さが
人の厚みに繋がるのではないでしょうか?

激動な幕末は男だけの物語ではなく
当然ながら女の一生にも激動であった時代
凛とした生き様に感動。