風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『さようなら、オレンジ』 岩城けい   この国の豊かさをしみじみ感じる。

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アフリカ難民サリマは働きつつ子どもを育てている。
英語の読み書きのままならない彼女は英語を学びはじめる。
そこで日本人女性「ハリネズミ」と出会い・・・。

メディアで話題になってて気になってた作品
Webで調べるとー数々の受賞してるんですね。
ちなみに・・
第8回大江健三郎賞受賞
2014年本屋大賞4位
第150回芥川賞候補
第29回太宰治賞受賞

さて、内容についてですが
日本に暮らし異文化とあまり接することのない暮らしの中で
意識外にある衣食住の安全の大切さ
普通に働き人を育てることの出来る
この国の豊かさをしみじみ感じる。

その社会と関わる接点となる
その国の言語をマスターすることの大きな意味

物事を思考する時
言語が根源となりそこから思考が膨らむものなのか?
心が先にあり言葉が生まれるのか?

それは分からないけども
生きることと同意なようにサリマは必死に学ぶ

生きそれを紡ぐ行為の尊さ
忘れて居たよなぁ~としみじみ。

ニュースでジェノサイドや難民のニュースが伝わるけど
そこにある心は物語でないと
伝えることが出来ないのかも知れない。

サリマが故郷で見たオレンジの太陽は
この地でも輝くように願う