聴き手のテクで魅力を引き出された著名人や興味深いエピソードへ
今回は元アイドルで絶版本となってるインタビュー集。
自らプロインタビュアーと名乗るだけあって
問いの的確さと流れ、人間力によってディープな部分を引き出す力に感嘆です。
相手は杉浦幸、矢部美穂、いとうまい子、細川ふみえ、大沢逸美、安原麗子、吉井怜…。
など16人の時代を象徴するようなメンバーの元アイドル達ですが
そぞかしモテモテなこの世の春のようなイメージとは掛け離れ
裏腹の過酷な日々、わずかな睡眠時間、激安賃金。
危ないファン、賞レースの金絡みの裏。
ヘアヌードに至る事情やら恐ろしくなるぐらい。
現実って過酷なんですね。
それを裏付けるように実際に精神を病んだり、体を壊すアイドルも居たし
自殺したアイドルもいたもんなぁ・・。
見える世界と現実の虚像のギャップが凄すぎて
この本はもう絶版ってのも分かります。
小泉今日子さんが「なんてったてアイドル」って歌ってたけど
今思うと逆説的でアイロニーが入ってるのかとも思ったりもします。
元アイドルの彼女達がその時代をそれぞれの方法で
乗り越え現在に至る人生を考えると
また違った光が見えること請け合い。
アイドルって壮絶すぎる
時代は彼女達に何をさせるのか？
十字架背負った殉教者レベルですわ。ほんとにー。
