風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

「パスカル 『パンセ』  100分 de 名著 」 鹿島 茂

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難解なパスカルの「パンセ」を易しく解説されてる講座のテキストブック


パスカルと言えばのパスカルの法則だったり台風のPha
「人間は考える葦である」や「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら」
何か真理を探求したくなる梅雨空に読書してみました。

十七世紀の時代背景もあるけど
キリスト教が絶対的な力を持つ中
哲学者デカルトとは違うアプローチによって

自然科学と共に宗教と信仰の研究に打ち込むパスカル
そんなパスカルが導き出した言葉は現代においても
十分悩める子羊を救う言葉がありました。

ーと言うべきか?
今だからこその言葉も多かった気がします。

そんな一つひとつを思い出すとー
嵌る言葉が随所にあって

「・・人間のあらゆる不幸はたった一つのことから来ていると言う真実を発見してしまった
・・人は部屋の中でじっとしたままではいられないということだ・・・」

って部分ですがー
理論矛盾が循環してしまいそうだけど


余計な妄想が膨らむ時って
暇なことが多いですよね
不安が自分を押し潰すような時って
大概暇なんだよねぇ^^;

質問形式をとってあって処方箋がこれまた面白い
難解な「パンセ」を日々の生活に落とし込んだ言葉は


きっと生きること。
考えるってことに何かしらの光を与える。

宗教的でありつつも
人間臭い人の最たるものが
ここにあって興味深いものです。