風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『もしもし下北沢』 よしもと ばなな

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父を喪い一年後、下北沢に引っ越し、母の存在、父の友人の言葉、友人の存在。
再生と日々続いていく下北沢の暮らしでー。

最近読んでなかったけど
嘗ては何度も繰り返してたよしもとばななさんの作品
やっぱり、新しい作品もいいなぁー。
好きだなぁ~ってのが率直な感想。

お話は
亡くなった父の存在
その空間を埋めるようなあらゆる出来事。

どんなに受け入れがたく、苦しい出来事であっても
生きて行かなくてはならないんですよね。

母も揺らぎ、友人も職場の人からも
日常の中で少しずつ癒されるんですが
下北沢と言う街が象徴的な存在として描かれてる。

そして、よしもとばななの描く
繊細な心の機微が分かる人物はとても
共感をもって理解出来なぁ。


苦難と共存して生きていく姿
明日を生きていく糧となる力の源とは何なのか?
ビストロの食べ物に癒され
人の心に癒される姿は
自然に深く心に刺さる。

形の分からないけど
いいなって世界観はここちよい。