風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『海賊とよばれた男』 百田 尚樹

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"日章丸事件"で世界の石油メジャー支配から
風穴を開けた出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル。


今でもそうですが
イギリス、アメリカの石油メジャーによる石油支配
戦後の日本も例外ではなく
支配体制を構築されつつあった中

痛快な"日章丸事件"
伝説になって語り継がれる
気概のある男って居たものですね。

この男の生き様に何度も心が揺さぶられて
胸に込み上げるものがありました。

当時の日本には出光佐三だけじゃなく
出て来る男の心意気と生き様が
震えるぐらいカッコイイ。
功名心とか金とかそんな安っぽいサクセスじゃない
魂の向かうべき所へ向かう男のまさに道だよなぁ~

現在でも闇ではきっと
結託し閉鎖された業界との駆け引きや
今もすさまじい力を持った石油メジャーの陰謀
OPECとの関係見ても明らかだし
日本と国際社会との立場も石油に関しては繊細で微妙ですよね。

それを戦後すぐに閉塞的なあの時代に
何度もダメになっりそうになりながらも
時代を変えるような偉業

これに感動しない男がいるのだろうか?
個の人生を超えた大きな使命と役割は
錚々たる経営者列伝に語られてもいいレジェンド。

この男と共に戦った名も無き勇者が日本に生きたことを考えるだけで誇りに思う。