風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『単騎、千里を走る。』

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高田剛一(高倉健)は疎遠となってる息子、健一が重病と娘の理恵から聞く
息子が取材してた仮面劇『単騎、千里を走る。
高田は息子のやり残した仕事を成し遂げるために中国南部・雲南省まで向かった健一は・・・。

最近の日本と中国の関係は何かと軋轢の関係ですが
この映画では日本の古き良き所と中国の古き良き所によって描かれた映画でした。

日本の古き良き代表とも言える高倉健さんそのものような
不器用だけど誠実で義理人情を通す男と
中国の古きよきイメージの大陸的な大らかさで
旅人を持て成し情に厚く大らかな田舎の中国人の人々が描かれ
嘗ての友好的な雰囲気は
物語で描かれてる親子の確執と心に流れる慕いたい気持ちと重なって見えるな

意地悪に観れば御都合主義とも言えるかも知れないけども
人は理想を持って接し、長所を感じて関係を築けるならば
いい関係が築けるのかも知れないですね。

ここに描かれる親子関係
特に男同士の関係は
私もそうですけど・・
歳になっても親父との関係は微妙であり意識することもある。
ありたい理想の関係は古き良きノスタルジーな思い出と重なる。
そんな郷愁に思いを馳せるのもいいもんで
古き良き時代を懐かしむのも悪くないな。