風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『火星に住むつもりかい?』 伊坂 幸太郎

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度を越した取り調べ。
暴走する公権力、正義のヒーローが立ち向かう!

恐ろしい世界、密告で別件逮捕で連行
捕まると無罪でも
危険人物とされた人間はギロチン送りへ
「平和警察」と言われる警察組織のやりたい放題。

こんな世界でも生きていかなくてはならないならどうする?
物語だからって笑ってられないなぁ
現実世界でもこんな国も多いですからね。

仙台を舞台としてるんですが
世が変わればないこともないんじゃないかな?
だって、70年前までまさにこの世界だったんじゃないだろうか?

いや、現代でもニュースにならないけど
行方不明になる人ってかなりの数がいるそうですもんね。
闇は深くに蠢く組織がいるのかも!?

物語ですが
暴挙に立ち向かうべく現れた謎の武器を操る
”正義の味方”と必死になって罠を仕掛ける”平和警察”

裏の裏には、こう来るかってどんでん返しはさすが伊坂幸太郎作品。
いつもの巧みで巧妙な作品でラストへ繋がりスッキリ。

人は逃げ場のない世界にいながらも精一杯生きる。
エンターテイメントはこうでないとねぇ。


火星には住まないぜ!