縁切寺、東慶寺にいろんな事情を持って離縁を求める女達が駆込む
彼女たちの訴えを調査する御用宿・柏屋。
医者で戯作者を目指す信次郎と女達の日々にあるものとは。
女達の事情と背負ったもの
相手を願う心や振り切り新しく前に進もうとする人の姿。
江戸の粋な立ち振る舞いが気持ちよく
凛とした寺の人々の生き様や
御用宿・柏屋の世話人との会話がテンポといい
人が立ち直り前を向いて生きてくには
どんな時代であれ場所であれ
接する人々の心が必要なんだろうね。
それに加えて自然の中にある風情ある寺の日々が美しく
映像の明暗や奥行きが絵画のようであり
そこにも引き込まれ
それがそこで暮らす人生に重ね合わさり
思わず”巧い!”って唸りました。
物語の結びでの
それぞれの表情
想いを成就する姿は清々しい。
何とも小気味よい時代劇なんだろう。
いいもの見たなぁ~って感じる
自分の中でヒット時代劇でした。