風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『職業としての小説家 (Switch library)』 村上春樹

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小説についてをメインに書かれたエッセイ。
作品のエピソードなどもありファンにはお宝本。

目次を紹介するとこんなラインナップ
目次
第一回 小説家は寛容な人種なのか
第二回 小説家になった頃
第三回 文学賞について
第四回 オリジナリティーについて
第五回 さて、何を書けばいいのか?
第六回 時間を味方につける──長編小説を書くこと
第七回 どこまでも個人的でフィジカルな営み
第八回 学校について
第九回 どんな人物を登場させようか?
第十回 誰のために書くのか?
第十一回 海外へ出て行く。新しいフロンティア
第十二回 物語があるところ・河合隼雄先生の思い出
あとがき

好きで影響を受け続ける作家なので

どの章も興味深く読み。 
なるほど・・ふむふむと真剣なってました。

いろいろと語ってほしいことを話されてるのは
きっと質問も多いんだろうね。

何となく分かってるようなー
日本の文壇との違和感をどう考えてるのか?とか

国境の南、太陽の西」って作品が私は好きなんですが
これが「ねじまき鳥」から分かれた作品であることも
自分の中ではへぇ~そうなのかー!って
自分の中で何かを掘り当てたような気分になったりー。


はたまた、小説家になる切っ掛けの神宮球場での閃きやら・・
作品の変遷による微妙なスタイル変化など・・
フリークならこんなの本人の語られる話はヨダレもの!

人物と作品、そして時系列の世の中と
自分の生きた時間を考えてるながら読むと
これまた感慨深く振り返ることになる。

読むだけじゃなく自分が書くことも意識するエッセイであり

宝物を掘り当てるような言葉にニンマリしました。

あぁー長篇の新作読みたいなぁ~