風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『バベル九朔』 万城目 学

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作家志望の主人公は雑居ビル「バベル九朔」の管理人を務めながら作品を書いてる
なぞの”カラス女”が現われたり・・
謎の巨大ネズミ、空き巣事件、そして別の世界へ・・。

万城目ワールド全開!
カラス女や少女は味方なのか?
バベル九朔を建てた祖父さんは何者なんだ?


住民達や世界の思わぬ展開に・・
振り落とされそうになりながらー
先が気になり読み進める
原作者の万城目 学さんも同じく管理人をしながら小説を書かれてたそうで
その先行きへの不安だけど夢のあるこの主人公は
本人の揺れる心境を作品に投影されてたのかな?

もしも・・
この主人公のような世界に迷い込んだならば
その誘惑に嵌りそうですね。
夢がそこにあるんだから・・

しかしながら
苦悩なく薄っぺらなサクセスなんてものは崩壊するんですよね。
バベルのように・・

ミステリアスでありながら
妙に切実な願望と空想。

人は時代を飛び越えた夢を見るものですが
やはり現実が待ってる。

面白いなぁー
突拍子のないようで現実を表現する。
そんなファンタジーで冒険もいいかなー。