風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ライオンハート』  恩田 陸

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17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。
時を越え、空間を越え、何度も出会う。男女の結末は・・。

苦難の時代を超えて出会うのは運命だろうか?
神の悪戯なのか?
出会いって不思議ですよね。
出会うべくして出会うものなのか?
自分の人生とてれ照らし合わせても
何とも絶妙な人との関係によって
今の自分があるのかも

そう考えるとこの壮大な出会いと別れのドラマは
シンフォニーのようであり
音を奏で一つの作品になる。

一瞬に永遠の未来を感じるって素敵だな。

すれ違いは何とも切ない物語だと思ってましたが上手いラストに安堵。

ちなみに
読んだ後にライオンハートってどんな意味なんだろうか?
ライオンのハートだから見守るような心強い存在だろうか?とか思ってましたが
調べたら「勇敢な心」を意味するそうです。

勇敢かー
繰り返す切なき運命とそれを信じる心は
確かに”勇敢な心”を持ってないとね。