風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『サッカーの神様をさがして』 はらだ みずき

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編集の仕事をしていた主人公。
嘗て入学した新設高校にはサッカー部自体がなかったが
創設からチームメンバーとの最後の夏。
青春の出会いと別れ描く青春小説。

はらだ みずきさんの「波に乗る」が良かったので


過去作品を物色。早速読んでみたけど

これまた良かったなー。

青春って忘れるぐらい時が過ぎてしまったけど
鮮明に思い浮かぶシーンがいくつかあることに
この物語を読みながら思い出していた。

創部に奔走する姿であったり
チームメイトとの煌くような思い出であったり

将来の夢やその後の人生を決定する素地が
意識しないままに人を形作る。
その頃に築かれたのかも知れないですね。

改めて思う。
もう、あの頃には戻れないけど
その思い出を煌くものにするには
今輝いてることなんだろうね。

ラストの約束や
中盤の合宿した途中に書かれた落書き
あのシーンが良かったなぁー。

ラストからその後の素敵な物語を予感させる素敵な物語。