編集の仕事をしていた主人公。
嘗て入学した新設高校にはサッカー部自体がなかったが
創設からチームメンバーとの最後の夏。
青春の出会いと別れ描く青春小説。
はらだ みずきさんの「波に乗る」が良かったので
過去作品を物色。早速読んでみたけど
これまた良かったなー。
青春って忘れるぐらい時が過ぎてしまったけど
鮮明に思い浮かぶシーンがいくつかあることに
この物語を読みながら思い出していた。
創部に奔走する姿であったり
チームメイトとの煌くような思い出であったり
将来の夢やその後の人生を決定する素地が
意識しないままに人を形作る。
その頃に築かれたのかも知れないですね。
改めて思う。
もう、あの頃には戻れないけど
その思い出を煌くものにするには
今輝いてることなんだろうね。
ラストの約束や
中盤の合宿した途中に書かれた落書き
あのシーンが良かったなぁー。
ラストからその後の素敵な物語を予感させる素敵な物語。