風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『トニー滝谷』

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原作は村上春樹の同名短編小説
妻に先立たれた孤独な男の内面を描き出す。

人の孤独や闇をどやって映像にするのか?
かなり困難の予想される作品ですが
これをイッセー尾形宮沢りえがほぼ二人だけで演じる映像も特出すべきだけど
カットや構成、音楽に映像のトーンまでも
心の暗部を見事に描く力は絶賛したい。

孤独な男の孤独はどこに存在するのか?
この孤独はどこへ行くのか?
自分の心の闇を覗いてみる。

恐ろしいく忌み嫌うような闇だが
誰もその闇を光を浴びて出来る影のように
影を同時に抱え生きてる。

そう考えると彼の闇の深い間が
ソリッドで深く心が引き込まれそうになる。

ポジティブじゃないとダメな風潮がありますが

闇を知ってこそ光も輝き愛も深まるものじゃないでしょうか?

静けさに聞こえる音や闇に輝ける光を見つけるように・・。

偶にはシットリと見つめることも人生には必要な行為じゃないかな。