芸人徳永と先輩芸人神谷。
不器用なそれぞれの生き方描く。
第153回芥川賞受賞作。
昔ビートたけしが売れなくても
芸人の閉じた完結世界は心地よいって話してたのを覚えてますが
笑いに真摯に向き合い
それぞれのお笑い哲学ってきっとあるんだろうな。
それは芸ってよりも人生を表現する世界なんだろう
先輩芸人、神谷さんの生き方ってー。
何度も涙が出そうになったり笑ったりしましたが
何を書こうかなと回想してると
思い出すのは
神谷さんが彼女と別れる最後のシーンも
徳永の相方との解散に至る最後のシーン
最後の漫才もそうだし
神谷さんと久々の再会からラストに至る所も・・
思い出すと素敵なシーンやセリフが思い浮かびます。
この心地よさはページを楽しみを感じ
芥川賞を受賞てのは頷けるな。
作者の又吉さんの好きな太宰を読んでる時と同じ感覚で
作品の世界に引き込まれ次が読みたい!
ページを捲る喜びを感じつつラストへ
人って人に影響されつつ、出会う人の心に触れて
歩んだり、立ち止まったり
それぞれの道がある中でお互いが交差することもあり
人生って面白いなぁー。
彼らみたいな人達が真摯に生きてると思うと
この世界も悪くないなって心から思う。
素敵な作品でした。