40歳代の妻は病に冒され病床。
看病しながら生命保険会社勤務の夫は妻に寄り添う。
先日、親戚の旦那さんが癌で他界された。
現役だったので葬儀には多くの人が訪れたと聞く
死は誰にでもいつかは訪れるものではあるが
死を感じるのは多少なりとも関係のある人間が
存在しなくなることで実感する日常との距離。
距離ってものを静かに考える。
冒頭にあった宇宙が広がり相対距離は変化してるとの書き出しと
死を迎え故人との距離
他人が一緒になり過ごした妻との距離
その妻の仕事関係の人や義理親との距離
病院関係者との心の距離
お見舞いの人達との距離
葬儀で弔問に訪れた人との距離
私も時に不器用なのか心の距離にハッとすることがある。
歩くのを意識すると一歩一歩がギクシャクしてしまうそんな感覚
死を意識しそれぞれの視点
主人公の感じる違和感が自分の思ってることに重なり
この世のあらゆる事との距離とそれを考える愛おしさを考えてる。
あらゆるものが変化する中で
距離を尊重しつつも
大切なのは物理的遠近じゃないものー
離れるから輝く本質が見えて来ることもありますね。