ノルマンディー上陸作戦に参加するコックである特技兵の主人公
過酷な戦場で起こる奇妙な事件の数々パラシュートをかき集める兵士。
雪原をさまよう幽霊正体とは?消え失せた物資、民間人夫婦怪死事件。
戦場のミステリー
第154回直木三十五賞候補作。
ヨーロッパ戦線でも太平洋戦争同じように過酷で耐え難い戦い
時に謎の事件もありながら
戦争で人々の人生に変え難い影響を与える危機的な試練
この試練をどう生き抜くのか?
新兵から古参と苦楽を共に彼らは生きる
様々な状況を乗り切り繋がる現代の世界はまさにミステリー
この試練が事件となると端的ではありますが
ちょっとした偶然だったり運命の悪戯のような差なんですよね。
日常と戦場。
事件と平素。
繋がらないようで地続きの世界
それを引きずる人生。
あらゆる時代を超えて生きるって
悲しいことも多いものですが
エピローグで老人となった主人公が友を想い続ける姿は心を揺さぶるな。