風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『よるのばけもの』 住野 よる

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夜になると、僕は化け物になり学校へと忍びこんだ。
そこにはいじめられてるクラスメイトの矢野さつきがいた・・。

「君の膵臓をたべたい」で涙し
「また同じ夢をみていた」でワクワクとしたなぁ~。

最新作「よるのばけもの」に期待しハードルも上がってましたが
確りと期待に応える作品でした。。

今回はいじめがテーマでした。
思い出すと、学生時代にエグイ感じのいじめはありましたが
私は傍観者の一人であったな・・。

関わらないことで生き延びる
その空気ってのに従属した過去は恥ずかしいものです。

スクールカーストと言われる強固な壁に押し戻された感じもあったけど
幼き頃はそれが世界の全てだったなぁ
それを思い出すとその重さに胸が痛む。

矢野さつきが教師から言われた言葉で

「大人になれば、少しは自由になる」

教師からの言葉だと冷淡にも感じるかも知れませんが
私はこの言葉を希望の持てるいい言葉だなぁ・・って感じてました。
作品中でも矢野さつきはこの言葉に助けられてたなぁ・・。

言葉のように少しは自由にはなったけど

結局、会社の中でのカーストは確りと存在し
日々、細やかな矛盾と格闘する毎日は続くことになるとは何ともな現実

話が逸れちゃいましたが
ラストシーンの勇気
胸に刺さった棘が少し抜けたような気分でした。