遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。
双方の現場で謎の娘・円華を目撃するが事件との関連は!?
30年周年で80作目の記念作品。
東野圭吾さんらしくよく調べられて書かれた科学ミステリーだなってのが第一印象。
しかし今までの優れた作品を書かれた著者が
常識をくつがえして挑んだって作品との前評判とは遠いかと・・^^;
今までの延長としか思えないですが
自分の中でハードルを上げ過ぎたかな。
さて、お話しですが
人の心の隙間に見え隠れする悪意と根底にある善意
人の業ってものは
どこから来てどこへ向かうのか?
その先にあるものは何なのか?
この微妙な心の動きを科学と融合する辺りはさすがですね
もしも私に主人公のようにその力があるならば
何にその力を発揮するのか?
神様はどこかで見てるのだろうか?
ならば偶然にどんな力が働くのでしょうね。
ここがポイントに思える。
人の謎がラプラスのように解けるならば
人類は別の一歩を踏み出し
新しい世界があるかもー。