1952年のニューヨーク。
デパートの販売員のテレーズはプレゼントを探すキャロルと出会う。
女性同士の美しい恋を描く。
第68回カンヌ映画祭助演女優賞を受賞。
キネマ旬報ベスト・テン 外国映画ベスト・テン 2位
この時代だとアメリカであってもマイノリティへの偏見もあるし
保守的な環境だと単純ではない障害もあるもので
それを凌駕する魅力ってものは理屈じゃないんですよね。
象徴的で印象的な台詞があって
「人に惹かれる理由や嫌う理由はわからない。その人に惹かれるか、惹かれないかだけ」
ってテレーズの彼氏が言うんですが
人が人に出会い、恋に落ちるのは理屈じゃないんですね。
逆に言うならば好きな理由を言えるような恋はホントじゃないのかもー。
心揺さぶる人の核心に迫る作品
内容や台詞以外にも
脇役の意味深な言葉に加え当時のクラシカルで素敵なファッションや映像
キャロルの身の熟し、細部に拘った流石の演出も相まって
心に残るラストといい名作と思う。