風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『みかづき』 森 絵都

イメージ 1

大島吾郎は赤坂千明と共に学習塾を立ち上げる。
受験戦争が過熱すると共に進学塾は大きくなり
二世代目、三代目と時代と共に変化する背景
理想の教育とは何か?
育てることとは?

2017年本屋大賞第2位!!
王様のブランチ ブックアワード2016大賞受賞!!

私は受験戦争世代で
私自身塾や習い事に数個も掛け持ちで通った昔を懐かしく感じてました。

考えたら
同じ学校教育も詰め込み教育から、ゆとりや悟りと世代で変わり
何がベストな教育なのか?
今のシステムも試行錯誤なのでしょう。

この物語は学習塾を通して教育の仕組みや問題点も書かれてるのですが
伏線として家族の人間関係や家庭教育もあり

一概に教育と言っても目指すものや
社会の価値観も変貌し
何がどうあるべきなのか?
悩ましいことでもありますよね。


昨今、子供学力と親の経済力との相関関係も言われ
公教育の限界も見える今
塾の存在や役割も変貌してるのは確か。

ここでにある深い部分では心の教育もあるし

人として何を学ぶべきなのか?

それぞれの人生と同じく難し問題を
この物語は親子から孫までの三代で変遷を描き

自分のリアルな人生とも重なる。
教育をテーマの人生3代びよる大河ロマン

時代や方向性の変遷が興味深く
成すことを先にあるシーンが
心の忘れてた部分を刺激し世界に浸りました。