日中国交正常化を実現し、30以上の議員立法を成立させ
「今太閤」、「闇将軍」「キングメーカー」として政界に君臨した男の栄光と挫折。
今でも、角栄の残した仕組みが受け継がれてて
戦後では最大の影響力を持った人物であるんではないでしょうか?
彼の政界入りのきっかけや
ロッキード事件の真相に迫る話がこれまた政治的陰謀を匂わせ
当時の内部で起こった田中派分裂の舞台裏
家族との軋轢とドラスティックであり
晩年の無念を思うと切なくもなる。
彼が存在したならば・・って一考をする人も政治家に多いんじゃないでしょうか?
実際、著者の石原氏も「東京都知事としてやれなかった事がいろいろあるが、もし田中角栄が健在で相談をしていたらやれたかもしれない」
という趣旨を述べてました。
彼の人を引き付けるこの源は何なのか?
繊細でありながらも大胆で
浪花節と映画を愛し人情家の人としての角栄。
不倫なんて小さなことで失脚する現代では
彼は活躍出来ないのかも知れないですが
強烈な個性をもったリーダーが
夢と未来へ希望の持てる日本の未来を描き
それを実行する人間が必要なのだ。
選挙で政界はまたも小者の集合と解散の昨今。
我々の未来を託せるようなスケールが
いまこそ日本には必要。
天才は一夜にして現れない
時代の持つエナジーと天才としか表現できない才能が重なった時に
奇跡は起こるんじゃないかな。
やはり日本の未来を託せるカリスマが必要なのだ。