京都の洛外で育ち経験した著者による
中心部(洛中)を、その近郊(洛外)の視点から考察した興味深い京都論。
古都は華やかで風靡なイメージを考えがちですが
暮らしそこで育つことはまた別の一面があるものですね。
これを読むとそんな感じれない一面の壁を感じ
壁の存在がすごく腑に落ち自分の中でも整合がとれたように感じ
これって日本って国の縮図とも言っても過言じゃないな。
基本洛中と洛外の概念があり
その枠外と枠内にて序列意識に支配されそれをベースに
”いけず”な物言いで返す会話。
何とも気位の高い京の存在。
伝統って形にないようなことを守るとは
そんな意識を誇示することでないと守れないものかも知れないし
伝統芸って言うと失礼かも知れないけど
少なからず日本各地にある序列の思考
その最たる場所ってことで理解すると
逆に痛快で明快なんでですね。
それが良い悪いなんて別物で文化といいますか
京都には歴史的必然であるのでしょう。
そう理解すると見えない心の垣根を浮き彫りにし見えて来るものがありました。
さすが京都様!だな。
その京都へ週末行って来るので読んでみました。
う~ん盛り上がる!?