風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『かがみの孤城』 辻村 深月

イメージ 1

ある出来事を機に学校へ行けなくなった中学一年生のこころ。
部屋の鏡を潜り抜けるとそこは城の中だった・・。
似た境遇にいる七人との出会いと謎とは・・。

不登校の子供の心境や親の微妙な心の動きを巧みに描き
七人のそれぞれの事情と心情のやるせなさ

遠い過去となりましたが自分のあの頃を思い出し考えたら
学校が人生の全てのように感じる閉ざされた世界の住人だったな。
繊細なあの時期に傷付き分かって貰えない
伝えられない想いを思うとやるせなく切ない

作品の中である言葉が心に刺さる。
それは投げ掛けられる「たかが学校」って言葉。

この閉ざされた七人に光射すような言葉ですね。


閉ざされた世界ではない
時空を超えて繋がる世界


分かり合える人と巡り合える世界があるってことは
人生を生き抜く力になるはずだ。