風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『どれくらいの愛情』  白石 一文

イメージ 1

5年前、結婚を目前に別れた昌から彼に突然、電話があった。
見えない大切なものに気付く・・・。
3作を収録した傑作恋愛小説集。

福岡が舞台で方言がリアルに暮らしを彩り
人生の中で自然に出る言葉の掛け合いが
福岡に流れる時間や生活を感じリアルであるここと

恋愛の機微だったり
人の間にしかない心の在り様が見事に表現されてる。
タイトルにもなってる書下ろしの『どれくらいの愛情』は
私の過去の恋愛を想い出し

もし、選択が違ったなら、当然、結果も変わり人生の歯車はどうだったのか?
奇妙なことに場面も背景も物語とは違う私を
時代を超えた哀愁の世界へ誘うのはなぜか?

心の在り方やつぶやきに心の核を感じるものがあったからだろう。

揺れる心と遣る瀬無い人生

戻る事は不可能なのに心は彷徨う
振り返る人生の分岐に想う。

人は立ち止まり来た道のりを時に振り返り考えることで
人生はより素敵で豊になるのではないだろうか?