風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『幸せなひとりぼっち』

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愛する妻ソーニャを亡くした男オーヴェ
偏屈な老人として煙たがられている存在
ついに仕事も解雇され、首を吊って自殺しようとするが
近所に引っ越してきたイラン人女性のパルヴァネとその家族に自殺を邪魔され騒動に巻き込まれ・・。

主人公のように自分も一人年老いたらと・・リアルにも感じる世界。
若い世代の常識とのギャップや地域の秩序の荒廃
体の老化と友人や愛する人間達との別れに生きる希望を失いってしまうのもあり得るよなぁ

この厳しい状況をコミカルでシニカルな描き方が
これまた効いてくる作品であり説教がましくないのが上手いなぁって思う。

過去の幸せだった時代を回想する場面があるのですが
人は当時の気持ちだったり温かな記憶に触れることで
また心温まって生きれるってこともあるよね。

形を変えて心がザワついたり煩わしいことになったりもするけど
それが熱となり心に温かみになって伝わることもある。

記憶と共に生きるのも生き方としてあるんじゃないかな?
それはひとりじゃな繋がってるのだ。