風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『あん』

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どら焼き屋「どら春」の店長として働く千太郎。
求人募集に応募する徳江
あんを作って50年の徳江の人生とは・・。
第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門オープニング作品。
* 第89回キネマ旬報ベスト・テン 読者選出日本映画ベスト・テン 第3位
丁度、原作を読み終わった所、偶然BS放送で「あん」を放送とあって楽しみに鑑賞

映画では省略された手紙の行き来が感動したシーンだったのでちょっと残念ではあったものの
心の内側を表現することが鍵になる作品で役者や脚本、監督さんもなかなかの力量だと感心。

映画ならではの映像による表現
あずきや木々との会話、登場人物の表情や音
同じ原作を違った媒体で鑑賞出来るとは贅沢な感覚を覚えました。

さて、お話しですが
理不尽極まりないこの世で、その理不尽さに打たれながら
生きることの意味とは何だろうか?
やはり、心の在り方が全てではないか?

心を築くには日々の試行錯誤の上に成り立つものが人生であり
こそに至る道のりこそ、それぞれの人生の物語ですよね。

登場人物のそれぞれの未来に幸せが訪れることを願う。

心を揺さぶられる作品によって
自分も心の振幅が広く、豊かになるこの奇跡の連鎖っていい。

映画っていいなって思える作品。