風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『AX アックス』 伊坂幸太郎

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殺し屋なのに恐妻家であり妻や子供を愛する男”兜”。
兜がこの仕事を辞めたいと思い・・。
書き下ろし2篇を加えた計5篇。
2018年 本屋大賞 ノミネート
第6回静岡書店大賞(小説部門) 大賞受賞
フタバベストセレクション2017(フタバ図書) 第1位

さすが!伊坂幸太郎。面白い。
数々の受賞歴も分かるなー。

このテンポのよい流れと恐妻家で哀愁を感じる。
妻に気を使うところや思考回路が自分に似ててニンマリ。

ファンを喜ばせる古いキャラクターが少し登場したりで
他の作品と世界が繋がり広がるのもこれまた楽しい。

それでいて気の利いた会話に人生の哀愁と葛藤
読者を喜ばせるエンターテイメント性に加え
心地よく胸躍りページを捲るって感覚

心地よくてまだまだエピソードが読みたい
終わって欲しくないと思わせる物語の巧さは絶品の域でした。