花々と共にゆるやかでしなやかな日常を描いた短編集
牛尾篤のイラストが花を添えることでまた華やぐー。
極短い短編なのですが
そこにある物語は多くの物語を感じさせ
もっと長く世界に浸っていたいと思える作品群で
私は少し読んでは止めてまた読んでって感じで読んでました。
何がそうさせるのか?
それはこの世界の心地よさなのでしょう。
決して特別な世界ではなく
日常にある温かさがほんの数行の言葉から伝わる
小さな温かみを逃したくなかったのではないだろうかと今振り返って思った。
これって本に登場する花と同じく
日々を彩る何気ないものと同意なのですよね。
目を凝らすと温かさを放つものに満ち溢れてますよ。
小さな温かさを感じる本。