血の繋がってない5人家族万引きや年金を頼りに暮らす極貧生活
彼らにはそれぞれに秘密を抱え日々を過ごしていたが・・。
第71回カンヌ国際映画祭でパルムドール
第42回日本アカデミー賞、最優秀作品賞、最優秀主演女優賞(安藤サクラ)
最優秀助演女優賞(樹木希林さん)を含む8冠に輝く。
とんでもないアウトロー一家ですが
街で見つけた苦しんでる幼い子供を見逃すことの出来なかったり
妹を庇って捕まったりと家族それぞれの人間臭さや日々の中で深まる絆を感じ
この家族への怒りの感情はなく
温かさやそれぞれを思うやさしさや深い絆を感じつつも
家族の未来を想うとせつなくもなる。
警察での遣り取りの短いセリフ中でそれを表現する安藤サクラさんの演技は圧巻。
最優秀主演女優賞は納得のシーンだったなぁ~
昨今の事件となって露呈する親子関係の根本にあるものは何か?
家族に必要不可欠な心の繋がりとは血縁ではなく
心を通わせる日々の積み重ねでしか到達できないものを痛感。
第三者から見て奇異で無法者である家族ではあるものの
解体されるそれぞれ個として未来に
忘れてしまってる心のある部分を刺激され心は揺り動かされる。