風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『宝島』 真藤順丈

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米軍統治下の1952年から1972年の本土返還まで3人の幼馴染が警官、教師、闇の活動家となり
それぞれの沖縄と日本、アメリカと向き合った人生とは・・。
160回直木賞受賞作品。

CMや旅行した人から聞く沖縄のイメージは
長閑で美しい観光の島、ニュースでは米軍基地が議論されてるぐらいの知識しかない私でしたが

米国の統治下ならではの苦悩と日本政府の沖縄に対する対応や発言
沖縄人であるならではの歴史と現状と未来と暮らし
この現在も続く葛藤にリアルにこの物語は私を誘い心を揺さぶられた。

今も燻る問題と問題を生み出す構造
人生に大きな影響のある重み
現実の問題であることを突き付けられて
国の都合では収まらない個人の人生

美しい島は何をこれからも未来に何を投げかけるのだろうか?
沖縄への世界観が変わる。