風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『NHK「100分de名著」ブックス 荘子』  玄侑 宗久

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荘子は紀元前369年頃 - 紀元前286年頃の宋の蒙に産まれた思想家で
約2300年前から芭蕉、鴎外・漱石湯川秀樹に至るまで多くの人に影響を与える思想を
作家・僧侶の玄侑宗久が解説する。

読み始めて直ぐに目から鱗がぽろぽろと毀れるよう。
この思想は興味深いものであると引き込まれました。
主体性と受け身の関係は禅の世界を感じますし普遍的な真理がそこにある。

「一切をあるがままに受け入れるところに真の自由が成立する」と説き

そして自らの妻や葬儀の言葉は生き様を貫いたものは見事。

「・・・妻は天地という巨きな部屋で安らかに眠ろうとしているんだよ。
それが命の道理だし、だから大声をはりあげて哭くのはやめたんだ」

大きなこの人類の思想な流れにあって普遍的で現代人の心を打つ教え
荘子に深い影響を受けました。

自然であること宇宙を感じる世界観は心の支えとなる貴重なものとなりました。