風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『この世界の片隅に』

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昭和19年、18歳で広島県呉市に嫁いだすず
先の見えない戦争中、慣れない暮らしの中でも
毎日を営み人々と共に暮らす姿に気付かされる物語。

私は舞台となった呉市に暮らしてますが
時代を超えて暮らしがリアルに感じる。

あの欄干にすずさんが立っていたのではないか?
三つ蔵の前をすずさんやあの皆さんが歩いたんだろうって道を尋ねて辿ってみると
そこから見える呉湾が本当にリアル。

聖地巡礼って流行ってると聞きますが
衣食住を含んだ暮らしそのものを緻密に再現した『この世界の片隅に』には圧巻された。

背景だけでここまで書いてしまったけど
内容はより素晴らしいもので

この日常を描くことでよくありがちな押しつけがましい反戦じゃなく
物語から深く強く感じる平和の尊さ。

家族や絆にある生きる意味を雄弁に物語を通して感じる素晴らしい作品。

この世界の片隅であるこの街で共に生きる。