風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

「地の星(流転の海第二部)」宮本輝

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宮本輝を読むとあぁ文章が上手いなぁ~と思う。
故郷で暮らす日々は穏やかなばかりではなく
困難な問題や失望、悲しい別れもある。
希望に反して平穏でありたいと願いながらも
波乱に巻き込まれる日々。
これこそが熊吾のの充電なのだろう
生きる為のエネルギーと価値とは志であると私は考えるが
エネルギーを故郷で充電し新たな出発をする彼はもちろんだが
田舎で淡々と日々を営む周りの人々にも力強さを感じる。
この物語も流転の海と同じく
数奇な巡り合わせと人生の偶然。
それを宿命と言うものなのだろうか?
熊吾は言う「人には使命を果たす為に生きてるのだと
生きてるとは何かの使命があるものだと・・・」
一体俺は何を果たしたのだろうか。