読書
ボクシングの選抜予選が始まり、カブは最強のライバル稲村との対戦を迎え一方、ユウは「いつかカブちゃんと戦いたい」という一心でデビュー戦に向けた厳しい練習を続けるユウとカブの運命の対戦も近づく・・。 上巻の日記『ボックス!』(上):百田尚樹https:/…
大阪の高校を舞台に、幼なじみの木樽優紀(ユウ)と鏑矢義平(カブ)の二人は恵美寿高校のボクシング部に入部し、それぞれの目標に向かうユウはボクシングを通じて自信を取り戻していき・・。 憧れから始まるボクシングは生活の中心になりその後の人生を大き…
新築マンション「アドヴァンス・ヒル」の近くの公園にあるアニマルライドのカバの伝説とはこのカバヒコを撫でると、その場所が回復するという登場人物たちは、自分の悩みをカバヒコに打ち明け、回復して一歩を踏み出すことに・・。連作短編集。 繊細な人の心…
ままならない人生を生きて行く日常。7つの短編小説集。吉川英治文学新人賞受賞 短編の短い中で丁寧に人の心情を描く人生と同じで短い長いで語られるものではない 願い通りにならない、儘ならない日々ですが自分の中では何となく無理やりにでも帳尻を合わせる…
変わり行く人生のステージ正直に『野心のすすめ』から「成熟スイッチ」へ林真理子流のお作法とは・・。 正直な人だと思ったのがファーストインプレッション。 時代もあると思うけど、ギラギラの肉食時代からホワイト社会に進みつつある現代 林真理子さんの心…
「鹿鳴館」「中銀カプセルタワービル」「水晶宮」などの実際に存在する近代建築やミステリーの中で存在する『Yの悲劇』『ねじれた家』『悪魔が来りて笛を吹く』などの建築を解き明かす一冊。 建築家のみではなく施工主、時代、思想などが詰まった構造物は人…
将来を期待された彦四郎と下級武士から家老にまで上り詰めた勘一なぜ彦四郎は不遇の死を遂げたのか・・・。謎を探ると・・・二十年前の事件の真実とは・・。 侍の価値観、生き方に触れると背筋が伸びるような、そんな気持ちになる。 如何に自分が大義なく利…
犯罪者に寛容論が浸透した日本で建築家:牧名沙羅は寛容で快適な刑務所「シンパシータワートーキョー」を建設されることに・・。第170回芥川賞受賞作 建築は思想やその建物の意味がカタチに込められそこは果たして人にとってユートピアなのか?ディストピア…
OpenAIのChatGPTで画像を自在にプロンプトで生成できるようになった昨今これって法的にはどうなんでしょうか?基礎知識を3人のプロが対話形式で回答し説明する。 単語帳のように項目が整理され読みやすい対談式 なるほどな海外と日本でも違いますが ネットの…
『マリアビートル』から数年後・・。アンラッキーな殺し屋・天道虫が受けた依頼はホテルの一室にプレゼントを届けるという簡単な仕事のはずだったが・・。 お馴染みの登場人物前回のお話『マリアビートル』 伊坂幸太郎https://gotoblueseabicycle.hatenablog…
ベストセラーとなった「聞く力」のお次は『話す力』。コミュニケーションに力をアップさせる手法とエピソードを加えて読みやすく理解し易く書かれた話す力のコツ44とは・・。 なるほどな、阿川佐和子さんのイメージそのままで自然体で話したくなり、聞きたく…
作家が過去を振り返りながら、女性遍歴や音楽、映画についてYouTubeで語る。 村上龍さん自身かのような話もあったり虚像と実像の構造がまるでYouTubeの世界。 どこか異世界のような独特の流れとリアルな空気感は村上龍さんらしい。 この世界と繋がっているの…
人生相談に名回答するの鴻上尚史さん処方箋。AERA dot.、PR誌「一冊の本」連載の書籍化第5弾。 人生を揺るがすような深刻で悩ましい相談に見事に応える事例は参考になりますね。 普段の思考にも役立つヒント印象的だったのは「考えても仕方のない問題か?考…
猫たちが存在してるどこかノスタルジックな街何を待つのか?失われた猫の存在とは?イラストと詩的なストーリーの作品。 うちにも猫が居ますがどこか人の見えないものを見えたり感じるのかも?そんな素振りを見せたりミステリアス。 哲学的な空気も漂わせな…
喫茶店「マーブル・カフェ」の細やかな行いによってバタフライエフェクトのように影響を及ぼし世界に広がる。ココアのように心温める12編の連作短編。 人は誰しも意図しなくとも運命に導かれるように繋がり影響を及ぼし合う何の力なんだろうな? 念と言いま…
京都で引っ越しパーティーに参加した男女たちがそれぞれの時間を生き30代になって再会する。鴨川沿いにオープンさせたバルで集まった面々のさまざまな出来事は・・。 10年前には思いもしなかった未来。ありますね。しかし何だか分かるなそれぞれの気持ち。 …
日露戦争前夜から第2次世界大戦までの満州の地の半世紀日本からの密偵やロシアの神父クラスニコフ、不毛の土地へ移住した孫悟空。思惑が交錯し翻弄される人生。第168回直木賞受賞第13回山田風太郎賞受賞 満洲という地をそれぞれの思惑で築こうとする勢力歴史…
主人公の矢部さん「僕」と87歳の「大家さん」の交流を描いたジェネレーションギャップにほっこりの8コマストーリー。第22回 手塚治虫文化賞 短編賞受賞『ダ・ヴィンチ』ブックオブザイヤー 2018受賞オリコン年間BOOKランキング タレント&コミックエッセイ201…
高校生の男女が親睦を深める中で本当の自分は”高い壁に囲まれた街”に住むと言葉を残し姿を消す歳を重ねても忘れる事のないその街とは・・。壁の意味するものとは・・。 もうひとつの世界そこでの思い描く理想の世界そこにも訪れる不確定な未来 どう向き合う…
高校生で片思いのめえめえとサブレはお互いの嫌なところを言い合いながらも、険悪にならず微妙な間柄。夏休みにサブレと共にじいちゃんの家を目指し・・・。 サブレは死に対して恐怖を抱えながらも、無念を恐れるという考えを巡らせる死を考えることで、どう…
ノンフィクション作家の佐々涼子さんによるエッセイ&ルポルタージュ作品集。生と死を見つめ続けてきた10年間のエッセイとルポルタージュから病気や宗教的な旅などが描かれている。 実際起こっている考えられないような現実の出来事の数々。 命というものの…
100冊のベストセラーの大事なことだけをまとめた本。 新NISAで盛り上がってる?マーケットおさらいの意味でも読んでみましたがなるほどなって感じですね。 タイパが好まれる昨今。こういうのウケるのかな。 72の法則が面白かったので紹介すると二倍になるの…
台湾出身で「超内向型」なジル・チャン。彼女がアメリカで成功をした戦略とは?静かな人に贈る戦略書。Foreword INDIES「ブック・オブ・ザ・イヤー」特別賞 ビジネスの世界で成功する内向的な人間って居ることを知るだけでも励みになりましたがその成功への…
事故物件に住む松原タニシさんが語る怖い食べ物のお話・・。 事故物件から生まれたサラダや死を招くオムライスピザと怪音に焼肉店の幽霊。食べ物で恐怖が生まれるとか考えもしてなかったお話 何気ない食べ物も背景には恐怖の世界から作られてるものかも!? …
「タイパ」とは時間対効果のことサブスクなど文化の変化する中でタイパを重視する人達の研究。 「コスパ」コスト&パフォーマンスは一般的に定着した価値観だと思うのですが「タイパ」はちょっと違和感アリ。時短で映画とか観る心理が理解出来なかったのです…
人生につまずく登場人物たちがふとした切っ掛けで訪れた小さな図書館司書さんから本のセレクトと可愛い付録によって人生が生き易くなる・・。2021年:本屋大賞で2位 考えてた人生とは掛け離れた日々ちょっとした本や些細な言葉で人生が変わる瞬間ってあるも…
エスキースと名付けられた絵は世界と時間を経て赤と青、エスキースが奇跡のように結び付く。2022年本屋大賞 第2位 素晴らしいなぁ~!次々に結び付く物語エスキースを通じて様々な人々の姿が描かれてて時に熱情熱的であり、冷静であり、癒しでもある。絵の完…
病気の9割は歩くだけで治ることを医者の立場から科学的に語られる。歩くことで健康へ向かうには・・。 医療や健康法って概念が固定されてないでしょうか?歩くだけ?おや?って思う事を読んで考える。読んで見ると、なるほど腑に落ちる事も多い。 確かに歩行…
東京に暮らす詩人の谷川俊太郎さんと ブライトン在住のライターのブレイディみかこさん日々の出来事や少し引っ掛かった想いを文通した往復書簡集。 対談と言うカタチではなく、手紙のやり取りは 考えたことを文字にする工程を経て伝えられる 手紙には経た時…
人気作家8人による「記憶の中の忘れがたい香り」をテーマに書かれた短編集。 記憶と香りって関連性があるもので様々な設定やお話ですが物語に香りを感じるお話は読んでてノスタルジーを感じます。 読者も似たような経験から出て来る香りを想像して物語を香り…